異次元の王子と癒しの姫君



数時間前。


「アデルが城を出てどこかに行った?」


「城を出てから何時間もたっているというのに……まだお帰りにはなってないようです。
直ぐには戻れない場所に行ったのかもしれませんが。
クラウド様、変だと思いませんか?アデル王子に他国の知り合いなど聞いたこともありません」


「たしかに変だ……」



今までアデルが城を出たことなど一度もない。
外に知り合いなどいるずはない。
だったらアデルは今どこにいるのか。


夜遅くになりアデルが城に戻って来たと知らせが入り朝アデルがいる東の宮殿へと向かった。


「兄上、この様なところに来るなんてめずらしいね?」


「お前が出掛けて夜遅くに帰って来たと聞いたんだ。
何かもめ事に巻き込まれたのではないかと心配になって見に来た」