異次元の王子と癒しの姫君



一人が来たときと同様に身を隠すように頭から布をかぶり帰って行った。


フンッ、思ったより頭は切れるようだな。
あの国の王も自分のかけた情けのせいで身を滅ぼす事になるとはな。
おかげでこっちの手には欲しかったものが入って来る。


「王様、そろそろ帰る用意を」

男は本来の服装に戻った。


「王様、何故この様なことをなさったのですか?」


「手紙の主を確かめて見たかったからだ」


「それで、何か解りましたか?」


「充分、価値はありそうだ」


「何の価値ですか?」


「フッその内に解る」


いづれ……あの国を我がものにする日が待ち遠しいものだ。