異次元の王子と癒しの姫君


「二人の前で手を繋ぐのもどうせウソなんでしょ」

そういって手を振りほどこうとしたが握っている手は以外に強くて振りほどくことは出来なかった。


「それは本当だ。もう少しこのままで」

言われるままに歩きだした。


「クラウド、そろそろ手を離してよ」


ここまで来れば二人にはもう見えないはず。


「別にこのままでかまわない」

「もしディアナさんがこんなところを見たら誤解しちゃうよ」


繋いでいたクラウドの手に一瞬だけ力が入りその後、その手は離れた。


「そうだな。ディアナが見たらまずいな」


手が離れて思わず足を止めてしまった。


「どうしたナナミ?」


「……何でもないよ」


小走りで数歩先にいるクラウドに追い付いて並んで歩き出した。