異次元の王子と癒しの姫君



食事会は取り止めになり王様と王妃様には面会だけすることになった。



「ディアナ、心配したぞ」


「突然いなくなってしまって心配しましたよ。からだはもう大丈夫ですか?」


「からだは……はい、もう大丈夫です……」


王妃様は両手でわたしの手をギュッと包んだまま「無事で良かった」と何度もくり返した。


「ところで、ペンダントはどうしましたか?」


ペンダント……?


「あ……あのペンダントですか?」


「代々、癒しの姫に受けつがれるペンダントです。あなたがいなくなる少し前に渡しましたよね」


どうしよう……そんなの持ってない。



「母上、ディアナが発見された時はすでにペンダントはありませんでした」