異次元の王子と癒しの姫君



「ナナミに剣を突き付けたのはオレだ」


「は?」


「リマ、我々兵士がナナミ様を取り囲んだんだ」


「セドラ……様?」


どうしよう……きっとリマさんは今、パニックになってるよね。


「あの……リマさんごめんね。最初に話しとけば良かったんだけど……」



「じゃあ本当にクラウド様が?」


私がうなずくと、やっとリマさんに伝わり急にオロオロし出した。

「わ、わたし……とんでもない失言を……お許し下さい」


私のせいだ。相手がクラウドだと話しておかなかったから。
リマさんは、怖い想いをしないようにと私の事を思って言ってくれただけなのに。


「リマ、落ち着け。ナナミのためを思って言ってくれたんだろう。どうにかしようなんて思ってはいない」



「えっ……」


「最初ナナミを見つけた時は他国のスパイだと思ってつい剣を突き付けてしまった。ナナミは無抵抗だったのにやり過ぎたと反省している」



「クラウド様……」