異次元の王子と癒しの姫君


「ナナミ様震えてます?」


「思い出しちゃった、初めてここに来たときに怪しいヤツだって囲まれて剣を突き付けられたんだよね」


「そんな事があったんですか!……怖い思いをしたんですね」


「そのまま剣で殺されちゃうんじゃないかって怖かった……でも、そのあと誤解はとけて離してはもらえたんだけど……」


あの時はクラウドと周りにいた兵士が私を囲み剣を突き付けられてこのまま殺されてしまうかと思った。
本当に怖くて……やだっ、体が震えて来ちゃった。



「ナナミ様大丈夫ですか?」


「思い出したら体が震えて来ちゃった。どうしよう止まらない」


「大丈夫です落ち着いて下さい。今はナナミ様に剣を向けるものなんていませんから」


リマさんは震えが止まらない私の背中をそっとさすりながら「大丈夫です」と何度も言ってくれた。


「ナナミどうしたんだ!!」


声に驚いて顔を上げるとクラウドとセドラさんがいつの間にか部屋の中にいた。


「声をかけたのですが気付かず勝手に入りました」

セドラさんはリマさんと私に申し訳なさそうに言った。
それを聞いたリマさんは慌てて離れ脇に寄ると代わりにクラウドが座っている私の傍らに身を屈めて私を見上げた。