異次元の王子と癒しの姫君



「このピンクのドレスもいいですけど、こっちのドレスの方がいいですね」


そう言いながら全身がうつる鏡の前でリマさんから渡された淡いブルーのドレスをあてて見る。


肩ヒモと片側の腰の切り替え部分に小さい花があしらってあってすごく可愛いドレスだった。


「着てみましょう」


リマさんに手伝ってもらいながらドレスを着ると。


「ナナミ様、似合ってますよ」


ドレスを着たまま鏡の前に立ってみた。



自分で言うのもなんだけどこのドレスは本当に私に合っていると思った。
サイズもピッタリ合っている。


本当にどこかの国のお姫様になったみたい。


ナナミはドレスを試着した本来の目的をすっかり忘れて鏡の前でくるりと一回りしてみると。
ドレスがふわりとゆれた。


前にもこのドレスを着ていたような気がする。
そんな事あるわけないのに。
何かなつかしいような……変な気分。


「気に入りましたか?」


「うん、このドレスすごく可愛いくてずっと着ていたいくらい」

すっかりドレスに魅せられた。