異次元の王子と癒しの姫君



「クラウド様」

昨夜、侵入者に襲われた者達に事情を訊きに行っていたセドラが戻って来た。


「どうだ?何か分かったか?」



「昨日侵入者に眠らされた者達に何か覚えていることはないかと訊いたのですが今のところはまだ何も」


「そうか」

侵入者は一体、何の目的でナナミに……。


「話しを訊いたもの達が全員その者の姿を見る事なく気を失ったと言ってました。という事は……力を使える王家の者という可能性があります。
アデル様が怪しいのでは?昨夜の行動を調べられた方が」


「母親は違ってもアデルは弟だ。できれば疑いたくはない。
疑いたくはないが……アデルが無関係とは言いきれない。
他の可能性を考えるなら他国のスパイということもありうる。
その場合は……薬を使ったんだろう」



「……分かりました。もう少し良く調べてみます」