異次元の王子と癒しの姫君



「急にそんなことを言われても今日はムリですよ。あんな事があった後なんだし……。侵入者が街にひそんでいるかもしれないんですよ危ないです。

今、この部屋の外も王宮の周りも厳重な警戒で外出なんてできませんよ」


侵入者のせいで私はクラウドから疑われそうになってイヤな思いをしたのに。
紅茶とおいしい焼き菓子に癒されてあの出来事はすっかり頭から消えてしまっていた。



「そう…だよね。侵入者が捕まるまではムリだよね」


「犯人が捕まれば外出も出来ると思います。少しがまんして下さいね。
そうだ!今夜から私もこのお部屋に泊まる事になったんです」


「本当?リマさんがいてくれるんだったら心強いよ」


また知らない間に誰かが無断で入って来るなんてゾッとするし夜一人でいるのは、ちょっと心細いなって思っていたんだよね。
リマさんがいてくれるなら良かった。