異次元の王子と癒しの姫君



「嘘なんてついてない!本当に気付かなかったんだからっ」


何かを、ごまかしているわけでもウソをついてるわけでもない。
それなのにクラウドに疑われている。


悲しいのか悔しいのか良くわからない、どうしようもなくなってモヤモヤしたものを吐き出すようについ大声でどなってしまった。


「侵入したものとは関係ないんだな……分かった。ナナミの言葉を信じる。疑って悪かった」


クラウドは信じると言ってくれた。でもここへ来たときのような難しい顔をしたまま部屋から出て行ってしまう。


入れ替わりにリマさんが入って来た。


「どうしたんですか?大きな声が廊下まで響いてましたよ」


「えっ!部屋の外まで聞こえてた?」


「はい、セドラ様も護衛のものも驚いてましたよ」


さっきはつい頭に来てあんな大きな声を出してしまったけど部屋の外まで響いていたなんて……。