異次元の王子と癒しの姫君



「ナナミ、聞きたいことがある」


いつもより低い声で話しかけて来たクラウドの顔は険しくて近よりがたい。



「リマから聞いた話しだと侵入者に気付かなかったそうだな?」


「うん……起きるまでこの部屋に誰かが入って来てたなんて気付かなくて。リマさんに聞いてビックリした」


「本当に気付かなかったんだな?」


「うん、何度もノックして部屋の外から呼んだってリマさんが言っていたけど気付かなかったよ」


「……そうか嘘はついてないんだな?」


なに……嘘って……?
どうしてそんなこと……
クラウドは私を疑っているの?