異次元の王子と癒しの姫君



「ナナミ様が――――」


「えっ?」


リマさんの顔は強張っている。
もしかしたら先に帰って来た事を怒っているのかな。


「いいえ何でもないです。
熱があるようだから氷枕持ってきますね」


「……うん」


何だろう? いつものリマさんと雰囲気が違う気がする。


「ナナミ様、ちょっと頭をあげて下さい」


戻ってきたリマさんは私があげた頭を支えながら下にある枕を外して氷枕を入れた後、布団をかけ直した。



「ゆっくり休んでください。明日は体調も戻っているといいですね後で様子見に来ますね。
もし、すごく具合が悪かったり何かあったらすぐに呼んで下さい。それでは私は自分の部屋に戻ります」



「リマさん!」


部屋から出て行こうとしたリマさんを呼び止めた。


「足が痛みますか?塗り薬ならもらって来ました塗りますか?」


「痛みはだんだん落ち着いて来ているから大丈夫。
私が聞きたいのは……もしかしてリマさんは私の事を怒ってる?」


いつもと違ってなんだかよそよそしいリマさんが気になって引き止めてしまった。