異次元の王子と癒しの姫君



ナナミと話しているとセドラがノックの音と共に入ってきた。
先に帰って来た事を怒っているのか険しい顔をしている。


ナナミの肩がビクンッとはねた。


「ごめんなさい!!」


セドラが怒っているのはナナミじゃないと言ったはず……。


「なぜナナミ様が謝られるんですか?」


「そうだぞ。セドラが怒っている相手はお前じゃない」



ナナミは一瞬、疑うように俺たちを交互に見てからやっと納得したのかほっと息をついた姿がディアナと重なった。


前にも同じ事があったな。

あの時もセドラはオレに怒っていてディアナが誤解をして謝ったんだった。
ナナミがディアナと重なって見えた事は今まで何度もあってその度にナナミがディアナだったらと思った。

ナナミがディアナの生まれ変わりだと分かったからにはもう元の世界に帰すつもりはない……。



遅れて部屋に入ってきたリマにナナミが熱を出した事を言ってからセドラと部屋を出た。