異次元の王子と癒しの姫君



「まだナナミ様達は戻って来てないようですね。使いのものをやらせましょう。
クラウド様はもうしばらくお待ちを。
コトリ!」


人払いのためにルシダが張った結界が消えたと同時にさっきここへクラウド達を案内したコトリという少女が部屋に入ってきた。


「シーラに戻る時間だと伝え、それからこれを渡して薬草を採って来るように言いなさい。帰りはあなたが客人を連れて帰って来るように」


「解りました」そう返事をしてコトリという少女は出ていった。


このあと兵士が慌てた様子でナナミが足にケガをして歩けないようだと駆け込んで来た。落ち着かずつい待たされている部屋の中でうろうろと歩きまわる。


「クラウド様、少し落ち着いてもらえませんか?」


「ナナミはケガをして歩けないんだぞ。心配になるだろうが」


「心配なのは解りますが目の前で行来されるとこちらも落ち着きませんよ」