異次元の王子と癒しの姫君



頭の中に浮かんだ姿はナナミ。
別の世界からやって来たあの少女は髪や眼の色姿そのものに声までもがそっくりでディアナだと間違うほどだ。


ナナミしかいない。


「ルシダその者は……」


「クラウド様わかりましたか。
ですがディアナ様の時の記憶はないも同然、生まれ変わる時に奥底に封じ込められたため何も覚えてはおられないようです。
けれどディアナ様にあったこと、ナナミ様がこの世界に迷い込んだ事は偶然ではないのかもしれません」


「ルシダ、この先ナナミはディアナだった事やオレの事を思い出す事はないのか?」


「今は何とも言えませんが……ただ何かのきっかけで思い出す可能性もあるかもしれません」