深い闇の中から

トランクと目が合った…

………

目が合った?


確かに、トランクの中に、光る両目が映った。
けど、おかしい…

開けることすら出来ない、このトランクが、開いているではないか?

どうしよう…

さっきからこいつが、俺の思っている事を、話しているのか?

恐る恐る覗いてみた。
覗き込んだトランクからは、目らしき物の下に鼻らしき物、そしてその下に…口らしき物が…
パクパク動いている…何か食べている?
いや、話しているようだ。

よく聞こえないので耳を近づけてみた。

その瞬間!
中から手のような物が、首を掴もうとした。
何やら、手探りで俺の顔を撫でてる…

ぺたぺたと、確かに感触はある…

そして…

生暖かい。

すると…もう片方の手らしき物がスーッと出てきた。