自分のしていることを棚に上げて勝手かもしれないが、
隠すことも、相手への思い遣りだと思う。
サトルは今日の晩飯の店を検索しているらしく、さっきからレイに次々とここは?と画面を見せてくるが、
何処でも良かったからいまいちどうでもいい。
適当にいいんじゃない、と相槌を打った。
私がピアスを持っているなんて、これっぽっちも頭にないサトル。
店を懸命に探している姿は無邪気そのものだ。
私との食事を楽しみにしてくれているのが分かる。
だからこそ、サトルから怪しい気配や態度がまったく感じられないのが余計に腹が立つ。
割り切って、ていうことなのかな。
サトルはレイが適当に同意した中華料理店で決めたらしく、店に予約の電話を入れている。
そんなサトルの姿を直視しながら自分の事と摩り替えてみる。
彼への気持ちを見透かされるのが怖くて話の途中でどうしても視線を外してしまう。
自分でも、どうしようもない位に惚れているから。
今はサトルより欲しているから。
正直になり過ぎて余りにも後ろめたくてままならない。
サトルから自分と同じ雰囲気を感じることが出来ないのは
隠すことも、相手への思い遣りだと思う。
サトルは今日の晩飯の店を検索しているらしく、さっきからレイに次々とここは?と画面を見せてくるが、
何処でも良かったからいまいちどうでもいい。
適当にいいんじゃない、と相槌を打った。
私がピアスを持っているなんて、これっぽっちも頭にないサトル。
店を懸命に探している姿は無邪気そのものだ。
私との食事を楽しみにしてくれているのが分かる。
だからこそ、サトルから怪しい気配や態度がまったく感じられないのが余計に腹が立つ。
割り切って、ていうことなのかな。
サトルはレイが適当に同意した中華料理店で決めたらしく、店に予約の電話を入れている。
そんなサトルの姿を直視しながら自分の事と摩り替えてみる。
彼への気持ちを見透かされるのが怖くて話の途中でどうしても視線を外してしまう。
自分でも、どうしようもない位に惚れているから。
今はサトルより欲しているから。
正直になり過ぎて余りにも後ろめたくてままならない。
サトルから自分と同じ雰囲気を感じることが出来ないのは


