「あなたを好きになりました」
「うん……」
彼はレイを見つめながら指先でそっと地肌を撫で掌で耳を軽く押さえた。
全神経が触れられた髪と耳に集中する。
彼はそのまま指先をレイの頬に伝わせる。
冷たくなった頬に重なった温かい手がそのまま彼の方に引き寄せる。
レイは力無くまま引き寄せられた彼の胸に顔をうずめた。
そのまま何も言えなかった。
「僕も、君を好きになったんだ…」
「私っ……」
「分かってるよ…言わないで」
ワタシニハサトルガイル…
レイが頭に浮かんだことを予測したかのように彼が言葉を遮った。
彼の胸に顔を埋めたまま両手で強く包み込むように抱かれる。
彼のシャツから香る匂いに身を委ねた。
強く抱かれた身体と体内に取り込まれるいい香りに、言わんとしたその先を忘れそうになった。
この心地良い一時に、我を無くしてしまいそうになる。
貴方とこうしていたい、という気持ちだけを胸に抱いて……。
暫くして、彼がレイを抱き締めたまま言った。
「どうしても、こうしたかった」
「こうして我慢出来ないことだってあるんだ……」
「うん……」
彼はレイを見つめながら指先でそっと地肌を撫で掌で耳を軽く押さえた。
全神経が触れられた髪と耳に集中する。
彼はそのまま指先をレイの頬に伝わせる。
冷たくなった頬に重なった温かい手がそのまま彼の方に引き寄せる。
レイは力無くまま引き寄せられた彼の胸に顔をうずめた。
そのまま何も言えなかった。
「僕も、君を好きになったんだ…」
「私っ……」
「分かってるよ…言わないで」
ワタシニハサトルガイル…
レイが頭に浮かんだことを予測したかのように彼が言葉を遮った。
彼の胸に顔を埋めたまま両手で強く包み込むように抱かれる。
彼のシャツから香る匂いに身を委ねた。
強く抱かれた身体と体内に取り込まれるいい香りに、言わんとしたその先を忘れそうになった。
この心地良い一時に、我を無くしてしまいそうになる。
貴方とこうしていたい、という気持ちだけを胸に抱いて……。
暫くして、彼がレイを抱き締めたまま言った。
「どうしても、こうしたかった」
「こうして我慢出来ないことだってあるんだ……」


