我が娘、レイへ



レイが生まれたのは1983年8月21日。
とても暑い日だったのをよく覚えているよ。



どんな風に成長したかな…いつもこの写真を見てレイのことを忘れた時はなかったよ。



あの時の約束、守れなくて本当にすまなかった。




どうか、パパを許して欲しい。




パパはもう長くは生きれないんだ。




最後に一度だけ会いたかった。



レイがもしこの手紙を読むことがあるならば、パパはもうこの世にはいないと思う。






レイ、びっくりしないでくれな。



レイにはお兄ちゃんがいるんだ。




ごめんな。今まで言えなかって悪かった。





パパの病気を診てくれるお医者さんなんだ。



とても思いやりのある優しいお兄ちゃんなんだ。




驚いたかもしれないが、パパはいつかレイが大人になったら言おうと思っていたんだ。




レイ、お前は一人じゃないんだ。





そして、レイ。お前はパパとママが愛し合って望んで望んで生まれて来たんだ。





それだけは忘れないで欲しい。





元気で幸せになるんだぞ。




最愛なるレイへ。




パパより