どれだけ泣いても、何も変わらないのは分かってる。






拭っても拭っても溢れる涙を、止めることが出来なかった。






ねぇ？




嘘だと言って。





今からでもいいから、知らない振りをして。









お願いだから嘘をついてよ。









そしたら私…







そしたら私も忘れるから。






どんなことよりも貴方がいなくなるなんて考えられないから。






お願い…。







貴方のいない私の幸せなんて一体どこにあるの？






お願い。





神様、最後のお願い。





本当にほんとの最後のお願い。







私たち二人の記憶を消して下さい。






そしてもう一度貴方を探しに行きたいの…。







本当に運命ならば、記憶がなくても。







また逢えるよね…？