「父はハワイが好きでね…遺骨を海に…って亡くなる前に僕に託したんだ。最後のお願いだってね」




ハワイ……。




パパの面影と一緒にあるあの風景。





―ここどこ?



―パパの大好きな所だよ…





パパもハワイが好きだったんだ…。





貴方の父親も、あの風景に魅せられた人だったんだね。





彼を余計に近くに感じれるようだった。




「ハワイと言えば、レイ…君が象徴みたいなものだよ…僕は君に出逢う為に導かれたと思うんだ…」




ハワイの象徴でもあるレイ。



昔から守り神としてハワイにおける全てのものに霊が宿るとして言い伝えられてきたレイ。




「私が……」




レイには花の飾りしか思い浮かばなかったが、そんな意味が込められているとは…。




「君に歓迎されたの…かな?」




ニッコリと微笑む彼にレイもまた笑顔で返した。




私が、貴方に導かれたんだよ。




貴方といる自分をこんなにも大事に思える。







貴方を愛する私を大事に、そして誇りに思えるよ。






このまま…






ずっと一緒にいようね…。