Love their

里子の視線に捉えられて、レイは目が離せなかった。



「私…それ聞いて腹が立ったわ…2人が愛し合っているならいいと思ってた。…だけどそんな風にサトル君が悩むなんて…私だったら…私だったらそんな思いさせないっって思ったわ…」


レイから目を反らしてサトルを想っているのだろうか。



ベッドサイドに置いてあるサトルと撮った写真。



里子は見つめていた。





「私、思ったの……。やっぱりサトル君が欲しいって…一度は諦めたわ…だけどレイ、あんたのその態度が許せなかったっっ」



再びレイに視線を向ける里子。



その剣幕に押されて潰れてしまいそうだった。





里子……。






「っていうより、レイ…あんたってホントに最低よ」



「里子……」




もうなすがままだった。



レイは言われるままただ聞くしかなかった。





「……最低だし、それに、鈍感な所は昔っから変わってないわ…」




「レイ、気付いてたんでしょ?……ベッドのピアス。……あれ、私よ。もうどんな手段でもいい…あんたが中途半端な気持ちでいるなら早く別れて欲しかったっっ」




赤いピアス…。