Love their

「だけどっっ……」



里子が咳を切るように言った。




「そんなあんたは好きとかどうとか無関心で…お守りしてきたつもりが知らない間に子持ちの男とか?いつの間にか彼氏とか作って?」



「私の悩みを聞こうともせずに、ただ自分のことばっかり?頼るだけ頼る癖に男だけは苦労もせずに出来ちゃって?」





「そんなあんたに片思いしてた辛さ、情けなくって言える訳ないじゃんっっ!!」



里子は再び涙を目に溜めながら言った。






あぁ、私は。




やっぱり自惚れてたんだ。




やっぱり甘えてたんだ。




いつでも強気な里子を頼もしく作り上げて、





自分だけ居心地のいいポジションを確保してたんだ。







サイテーな私。





どこまでサイテーなんだろう。