ようやく里子が泣き止み顔を上げる。
「言いたかったことは、これだけなの…」
里子が鼻をすすりながら言った。
それっていつから……?
落ち着きを取り戻した里子を見てレイもまた思った。
「いつから、なの…?」
里子の何もつけていない耳たぶを見て尋ねた。
「大学の時から…」
里子のピアスホールがほんの少しだけ髪の毛の隙間に見える。
そんな前から……。
愕然としたレイに里子が続けた。
「あんたとくっつくなんて思いもしなかった…」
だったらどうして……!!
「あんただったら応援してくれるって思ってたっっ……分かってくれてるって思ってた……」
そんなの…全然知らなかった。
4年前のことを思い出す。
飲み会と称したコンパの席で。
私にひたすらサトルの友達を推してた里子。
サトルの隣に座ってしきりに私と友達を冷やかした里子。
その気になっていた友達を見て、少しシラケてトイレに立った私を追いかけて来たサトル。
「里子と仲いいんだよね、また遊ぼう」
そう言ってサトルは、
「言いたかったことは、これだけなの…」
里子が鼻をすすりながら言った。
それっていつから……?
落ち着きを取り戻した里子を見てレイもまた思った。
「いつから、なの…?」
里子の何もつけていない耳たぶを見て尋ねた。
「大学の時から…」
里子のピアスホールがほんの少しだけ髪の毛の隙間に見える。
そんな前から……。
愕然としたレイに里子が続けた。
「あんたとくっつくなんて思いもしなかった…」
だったらどうして……!!
「あんただったら応援してくれるって思ってたっっ……分かってくれてるって思ってた……」
そんなの…全然知らなかった。
4年前のことを思い出す。
飲み会と称したコンパの席で。
私にひたすらサトルの友達を推してた里子。
サトルの隣に座ってしきりに私と友達を冷やかした里子。
その気になっていた友達を見て、少しシラケてトイレに立った私を追いかけて来たサトル。
「里子と仲いいんだよね、また遊ぼう」
そう言ってサトルは、


