お姉ちゃんの憂鬱


「お前らな、班の係り決めんのにどんだけ時間かけてるわけ?もうホームルーム終わるんですけど。」


「えー、もう終わりですかーこれからが本番って時にー。」


「先生、掃除の時間にやってもいいだろこらぁ!ってメグくんが言ってます。」


「言ってねーから!直江!お前勝手にオレの名前出して適当なこと言ってんじゃねーぞ!」


「メグ、それはもう諦めた方がいいと思う。直くんの自由度には誰も敵わないことが判明した。」


「で、何?掃除さぼっていーの?ならあたしもやるー。」


「あたしのとこ先生めんどくさいんだけど。掃除終わってからにしようよ。」


「さぁちゃんがいないんじゃ決められないよなー班長だし。」




「…何でもいいけど、掃除はサボるな。あと、お姉ちゃん、飼い犬がさっきからずっと廊下からお前の事見てんぞ。」


「それは知ってましたけど、あえてスルーしてたんですから指摘しないでくださいよ。構わないといけなくなるじゃないですか。」


「かなちゃんやっぱ気付いてたの?!なんでじゃあこっち来いとかしてくれないの?!無視しないで!!」


「ほらー、先生のせいで騒がしくなったー。」