お姉ちゃんの憂鬱


あたしの勝手な母親のイメージは、世話焼きで肝っ玉座ってて、ちょっとやそっとのことじゃ動揺しないしへこたれない、そんな強い女性。


まぁ、自分の母親であるまさえが正にそんな感じなのだ。



長年一緒に生活してきた自分の母親をまず第一に思い出してしまうのは、仕方のないことだろう。




まさえは、あたしが幼いころからずっとあのままのまさえだ。

もちろん月日が過ぎつと共に年も取って行っているはずなんだろうが、あたしの中のまさえのイメージは幼いころから今まで変わっていない。



まさえにも若かったころがあるはずだけど、そんなものは想像できない。


それに比べてまどかの母親はどうだ。
何歳かは分からないが、なんかパッと見ものすごく若い。


若作りなのか本当に若いのか分からないけどまどかと姉妹ですと言われても、「へーそうですか」と疑わないくらい若く見える。



完全にあたしの母親のイメージからは大きく外れている母親だ。