お姉ちゃんの憂鬱



「それは十分わかっています。ばっちり鍵も買ってきたのでもう無敵です」


「直くんのお馬鹿。そのゆるゆる無防備が相手のつけ入る隙になっていると早く気づきなさい」



別に狙われるのがロッカーだけとは限らないだろう。

嫌がらせなんてしようと思えばいくらでも仕掛けることができる。



「……なんとなく状況はわかりました。とにかく俺はかなちゃんを狙う変態をぶっ殺せばいいってことですね」



「わかってない。こいつ絶対わかってないよ!なんだその危険思考!殺すな馬鹿!」


「よし、その意気だペット。お前のダイスキなかーちゃんをかなたんと呼び、教科書の中心で愛を叫ぶ変態に制裁してやれ」


「よしじゃねーよ馬鹿まどか!そこで頷かないで誠!」


なんなのこの子たち怖いんですけど!



「そうだなー、気持ちは分からんでもないがぶっ殺すのはやめておけよ。おまわりさんの厄介になったらご主人様が悲しむぞ?」



急に会話に加わったのは、てきとうさがにじみ出ている胡散臭メガネの声。



「…じゃあぶっ飛ばすくらいにしておきます」


「まぁそれならいいか」


「よくないから!」