「かなちゃんなに考えてんの?!」


いやあたしからしたらお前のがなに考えてるかわかんねーよ。



「それなら俺がかなちゃんとイス半分こする。」



そう言って今度はあたしをイスから引きずり下ろした誠。

そしてその椅子に誠が座る。


え、なにお前、あたしが立ってろってか?

いい度胸だなそのケンカ買ってやろうか。



「はいかなちゃん、座って。」



満面の笑顔で膝を叩くミカン頭を殴りたくなりました。


「あいたっ!」


思うにとどめておくことができず本当に殴ってやったけどな。



「お前は馬鹿か。というかお前が教室の外で待ってれば何の問題も生じないんだぞ馬鹿」


「二回も馬鹿って言った!」


「馬鹿に馬鹿って言って何が悪い」


「もう馬鹿でもいいから、はい、座って!膝抱っこしてあげる」


「願い下げだ馬鹿」



見ろよみんなの視線が痛いだろうが。

特に美里ちゃんなんかあたしを視線で射殺そうとしてるよあの子。あたしの生命の危機だよ。