『フラン・・』

お父様・・?

『これからは会えなくなるけどこれは忘れずにね。父さんはフランのこと大好きだぞ!』
『うんっ!フランも父様!』


懐かしい・・
あれから15年もたつのにお父様は一度も帰ってこなかった。
でも生きているようだ。

文がたまに届くからな。


「おい・・女の子を・・・」

がやがやする・・

私どうしたんだっけ・・?


「あ。」

「起きたか」
「!!」

「どういうつもり・・」
私は普通に縄で縛られていた。
普通ではないか・・

「お前が魔法使いみたいなのでな。」

「は・・。私は魔女ではない。」

「「「えぇぇぇぇl!!!」」」

「なんだよ紅ただの女子じゃんかぁー」

ふと、私は気づいた。
こやつら五人であることに。
たまたまか。

「うーんこれが普通ではないと思うんだー」

「どいうこと魁?」
「そいつは動物とおしゃべりができるらしい。
そして・・髪が金色に変化する。まるで・・」

「狐のように美しい金色にね」
私と目が合うと片目をつむってきた。

「すっげーーーー!」

「あなた方が望んでいることは何もできません。・・
例えば、遠い遠い未来とやらに戻すことなどは・・」

「「「「「!!!」」」」」

「何で知ってるの・・」
怒こっているような目で私をにらんだ。

だからこう答えてやった。

「あなた方が道で話しているのを聞きました。」

ズッコォォォォぉぉぉぉぉぉっ

「「「「「盗みぎきかいっ!!!」」」」」