私は今森に来ている。
一番好きなところだからだ。
森の音がしてとても気持ちがいい・・

「んーっ!!気持ちのいい日だなぁ・・」
日の光が心地よい。

「ラーラーララーラー・・」

私が歌えば動物たちが寄ってくる。
私は普通の子ではないと確信をしていた。ずっと幼い頃から。
だっていろんなことができるんだもの。
力を使うとき私の髪の毛は薄いブラウンから瞳と同じ金色に代わる。

『フランだ!!』
『フランもっと歌って!』

「みんな・・元気にしてた?変わりない?」
『うん!』

『フラーン!!』
「どうしたの?コル!!』
この森の長と呼べる銀色の狐コルが顔色を悪くしながらこっちに走ってきた。

『町の近くの森におかしな家が建っている』
「行ってみるわ。みんなにあまりそこには近づかないように言って。」
『わかった。気ぃ付けろよ。』
「うん!」

コルの言っていた通り。
そこには怪しい家が建っていた。
見たこともない作りで屋根には変なものがついている。

これはもしかして敵襲かしら・・
にしては静かすぎる。
国王に報告するべきかな・・


「ーだ・・!」

人の声?

「俺がいてよかったな・・」
「ほんとだよ・・みんなで力を合わせれば元に戻れるような気がするな」

元に戻れる・・?

服がこの国のものではない・・
でも剣や銃も持ってなさそう・・

でもあの中にあるかもしれないわ。
この目で確かめなきゃ。

バタン ガチャ。

窓から見るか・・

たっ
私は静かに窓のそばに移動した。

中から

「わあーすっげーまるで町の人達みたいじゃんっ」
機械のようなもので服らしきものを作っていた。
その時・・
がらっっ・・