「ここが私家よ。」

そこには大きくもないが小さくもない。とりあえず俺らもギリギリ住めそうな大きさの家があり、その一階はレストランだった。

「結構大きいな・・」
「わーにぎやかだな・・」
「・・いいにおいがする」
「ほう」
「さぁ行くぞ。」

ってあたしンちなんだけど?

「母様ただいまー」

「フラン!おかえりー!おまえ、ちっとはレインの手伝いしてやれよー」

とお客にいろいろ言われたがもう慣れた。

「あら、フラ・・・」

えっ。
何も知らないはずの母様が驚いてる。

私は冷や汗をかいた。
こいつらを恐れているのではないかと・・

私は思わず紅を見てしまった。
紅はやっぱりなと私をにらんだ。


「フ・フラン!い、いつの間にそんなに・・
モテるようになったのよ!!!!」
母様は頬を赤くさせいった。

これは私の勝ちだと思い知らせるために紅をにらみ返した。
紅は驚いていて私なんて視界に入っていないようだった。


「あっフランのお母さん?
こんばんわ!」

「こんばんわ。フラン、お友達?それとも・・
彼氏?」

「母様!!!!」

「僕は君の彼氏だと思っていたのになぁ・・」
と魁が言う。

母様はいつもより早く店を閉め、私たちのいる二階へと走ってきた。