紅い龍〜俺に一生ついてこい〜







蒼「お前!くしゃみ出てんじゃねーか!送る…。」


そう言って蒼はあたしの腕を掴んで1-Sの靴箱まで連れて行った。



『はぁ?こんくらい大丈夫やし。誰かが噂しとんねん。その腕、離せや。』



あたしは機嫌悪くなった。
そりゃそうや。なんでこんなやつに送られなあかんねん。
あたしは早よ帰って寝て、パトロール行かなあかんのに。




蒼「離さねえ。おい、お前らこいつ送るから。」



強制的に靴を履かされ、バイク置き場まで連れていかれた。





蒼「ほら、乗れ。」



バイクに跨がった蒼に言われた。



命令口調にイラっとし、


『…凛のがいい。』
って言ってやった。




凛「紅ちゃん、僕のに乗ってくれるの?ウェルカムだよ!!」



そう言うと凛はひょいとあたしを持ち上げた。



『ひゃあっ乗れる!じぶんで乗れるから!』

恥ずかしくなった。人に乗せられたことなんてちっちゃい時しかなかったから。


凛「女の子が乗れる訳ないでしょー。ほら、行くよ?道教えてね?」