そしてあたしは眠りについた。
何時間経ったのか分からない…
急にヘッドホンが取られた。
先「如月、お前この問題解いてみろ。」
仏頂面の男にヘッドホンを取られてそう言われた。
黒板を見ると難しそうな長い問題が書かれていた。
あたしは迷わず黒板へ向かった。
クラスメート「あいつ可哀想。あの先生日本で一番頭の良い大学出てるらしいぜ。ああやって難しい問題だして寝てる生徒とか恥かかしてるらしい。」
そう、隣のやつに話したのだろう声が聞こえた。
へえー。このあたしに恥をかかそうとしてんのか、こいつ。
こんなのちょろいよ?
黒板の3分の2に書かれた問題の下に黄色で線を引いて答えを書きだす。
『せんせー、これでいいっすか?』
後ろを振り向いてニヤッと笑う。
先生は目を見開いてスーツのポケットから答えの書かれた紙を取り出した。
なんや、答え分からんのかい。
『あってますよね?せーんせい♪』
先「……あってる…」
『じゃあ、もう席戻りますね?寝るんで起こさないでください♪』
あたしは昼休みになるまでずっと寝た。
