『また…真っ暗。』 何もないただの暗闇の世界。 あるのはかすかな光一つだけ。 昔はあの光へ歩いていったらこの暗闇から出られるんじゃないかって、がむしゃらに走っていった。 あたしが追いかければ追いかけるほど光は遠くなっていった。 『久々だな…この世界も…。』 紅龍のやつらに出会ってからは見なくなった夢。 あたしの居場所が出来た日から見なくなった夢。 あいつらと離れる日も悪い夢を見た… あいつらと離れたからってこんな夢見るなんて…