『うぇっくしゅん。あー、さみぃ。』



なんかあったかい飲み物でも買いに行こうとドアの方へ向かった。



『えっ?』



目の前には毛布を敷いて、上着に包まったバカが居た。



俺が言えることでもないけど、こんなとこで寝てたら風邪ひく。




バカは誰だと思い顔を覗き込むと、転入生だった。




『…………綺麗…。』


自分の口からこぼれた言葉にハッとする。




でも、それは誰もが認めるだろう美少女だった。




彼女の顔には涙の跡がみれた。




眉をひそめて苦しげな顔をする彼女。



冷え切っているだろうと思い、屋上を後にして自販機の場所まで行く。