今日は土曜日。

いつもならまだ寝ている午前7時。

あたしは鏡の前に立っていた。


「いいじゃん、これ!」


音羽が満足そうに頷く。


「や、やっぱり変だって…。こんなの…」


あたしは音羽に言った。

こんなの絶対おかしい!


「何言ってんの!超可愛いじゃん!」

「でも…」

「もう一回鏡見てみなよ」


あたしは、振り返って鏡を見た。

そこには、音羽好みの服を着たあたしがいた。




「やっぱりやだ……」

あたしは力なく、そう呟いた。