「…怖いよね。親友だと思ってたのに…。」
あたしは、聖くんの顔が見れなかった。
「それから、友達が作れなくなったの。小5まではなんとか、友達がいたけど…。」
「…鈴。もういいよ…」
聖くんの声がした。
…やっぱり、優しいね。
「本当はその人達も、あたしが嫌いなのかもって…。そう考えたら、苦しくなるの。あたしは嫌われ者なんだって…。」
「鈴、やめて」
「ねぇ、聖くん…。あたし、嫌われ者なんだよ?」
言った瞬間、涙がこみ上げてきて……。
「聖くん…、ごめんね…」
気がつくと、あたしは聖くんの腕の中にいた。
あたしは聖くんに抱きしめられた。
「…ごめん、鈴。こんな事言わして……」


