「ありがとうございましたーっ!!」
……終わった、のかな?
どうやら、練習は終わったらしく、陸上部の人達がこっちに来る。
その中には、もちろん聖くんもいた。
あたしはベンチから立ち上がり、
「さ、聖くん…、あの、話が…、」
「……わかった」
聖くんは、疲れているような顔でこっちを見る。
やっぱり、部活後ってキツいかな……。
聖くんの迷惑も考えないで、あたし何やってるんだろう……。
「ご、ごめんね!…聖くんも疲れてると思うけど、大事な話なの…」
あたしは、だんだん俯いてしまう。
どう考えても迷惑…だよね…。
でも、言うって決めた!!
「……わかったから、おいで」
「…あ」
あたしは聖くんに手をとられて、体育館裏に連れて行かれた。