青空太陽、時々くもり


「え…?」


聖くんの驚いた顔に、正直逃げ出したくなる。


2人の間に、沈黙が訪れる。


不安が募っていく。

あたしの決心が、また揺らぎ始める。

絶対ダメ。

逃げちゃダメ…。


今にも後ずさりしそうな足を、必死で我慢する。


なんて、もろい決心なのだろうか…。

あたしは、なんて弱虫なのだろう…。


情けなくて、苦しくて涙がでそうになった。



「もうすぐ部活終わるから、ベンチに座って待ってなよ」



聖くんが言った。


「…うん」

「じゃあな」


聖くんは足早に、その場を去って行った。