青空太陽、時々くもり


「聖…くん…」


聖くんが、あたしの所へ走ってくる。


「どうしたの?……マネージャー、辞めたくなった?」


違う、違うよ。

あたしは、首を横に振った。


「あのね…。あたし…、あたし…」


何から話したらいいんだろう?

さっきまで頭にあった言葉は、全部どこかにいってしまった。

息も苦しい。

聖くんの部活の邪魔をしてしまった。

陸上部の人達が、ずっとこっちを見ている。

何だか頭がボーッとして、ゴチャゴチャで、何も考えられない……。