青空太陽、時々くもり


「…あたし…謝ってくる」

「良かったね、役に立つ妹で」

「調子に乗らない」


あたしは、軽く音波の頭を叩く。


「あ!ヒドい!」

「…でも…ありがとう…」

「…お姉ちゃん…」

「じゃ、行ってくるね」

「行ってらっしゃい」



音波の言葉を背に、あたしは走り出した。


大して速くもない足を懸命に動かして、あたしは走る。



ゴールは、聖くん───…。