ハッ、と目が覚める。 周りは見慣れたあたしの部屋。 あたしは肩で息をしていた。 今のは夢か。 最後の声は、聖くん…? 手は、汗をかいている。 荒くなった息を、深呼吸で落ち着かせる。 大丈夫──。 今のは夢───。 カーテンを開けると、まだ陽は昇ったばかりで肌寒い。 今日も頑張ろう。