「では次は生徒会からの挨拶です。生徒会長、ステージの方へお越しください。」






淡々と進んでいく入学式。







新入生、在学生合わせて3500人ほどの生徒がこの体育館とよばれる広場に集結している。







浮足立った表情をしているものもいたり、緊張で顔を強張らせているものもいたり。









ここは5000人以上の人が余裕で入れるほどの大きさを備えているのだ。








学園とよばれている校舎は10階建てのビルである本館、6階建てのビルである北館、5階建てのビルである北館二号館、そして3階建てのビルである神殿等々…他にも多くの建物で成り立っている。









もちろん敷地も大きい。








バックに政府がついているこの学園は、他の学校などとは格が違うのだ。









そもそも学校の校舎と呼んでいいのかすら分からないほど。







そしてそのような場所に堂々と構えられているステージへと生徒会長が立つ。






その瞬間……会場の空気が一変した。






誰もが…声を出せない。






生徒会長に視線を向けたままそらすことが出来ない。






オーラに引き込まれているのだ。





堂々としていて、凛々しくて…。





うっとりと見つめてしまう。





シーンと張りつめた空気の中、生徒会長が口を開いた。