下駄箱に靴を入れると真菜美が

「手紙?」

と言った。ラブレターじゃない?とそそのかしていると、真菜美がきゃっと言って手紙を落としたので、ラブレターではないのが、わかった。

「うわっ...」

手紙を拾った私は、恐怖でまた手紙を落としてしまった。ヌメッとした感覚。そっと指を見ると、紅く染まっている。まるで“血”のようだった。



いや、“血”ようではなくまさしく“血”だった...


読んでみるとこんなことが書かれてあった...



咲々川真菜美 16歳   1992年5月3日生まれ


死ぬ日 5月2日
理由 ・ 自殺



それは、真菜美への
死の予告だった...


「じっ...さ.....」
いきなり真菜美は、手紙を拾ってグシャグシャに丸めて捨てた。よく見ると真菜美の顔が青ざめている。

真菜美と言いかけたところで怖くて口を押さえてしまった。





5月2日は明日なのだ....