その声を聞いた瞬間、頬に雫が流れていた。そして、何故だか視界が潤んでる。

「真紀?どうしたの!?なんで泣いてるの!?」

真菜美にそう言われ、自分の頬を触ると、指先が濡れていた。


私は恐怖に負けて無意識に泣いていたのだった。


私は急いで涙を拭いて、走って学校へ向かった。真菜美の呼ぶ声さえ気付かずに、朝感じたのはすっかり忘れて。


そして、私の不安は増していく...