「はぁーあ、白雪さんのせいで腕がとてつもなく痛いです」
私から自分のカバンを受け取って、一宮くんが言った。
それって……。
私が重いって言いたいんだよね!?
「し、失礼なっ!それならお姫様抱っこなんてしなきゃよかったじゃん!」
「………フッ、でも柔らかくて持ち上げ心地、よかったですよ?」
「なっ………へ、ヘンタイ!」
私をからかうように笑う一宮くん。
も、もう……バカ……。
恥ずかしさで胸がいっぱいになる。
「僕も男なんですから、ヘンタイなのは仕方のないことですよ」
「うぅ……」
ヘンタイのくせに、よく私のことを変人扱いしたな……。
口に出して文句は言えないから、心の中で一宮くんの悪口を言う。



