【完】キミとふたり、秘密の場所で。







………さ、昇降口に行こ。



職員室とは逆方向にある昇降口に向かう。




明後日のテスト、頑張ろう。




でも、なんだかいける気がする。
一宮くんに教えてもらったんだもん。




……てか、いい点数取らないと文句言われそう。




帰ったらちゃんと復習しなきゃ。




そんなことを考えて廊下を歩いていると、前から足音がした。




顔を上げると、そこには………。




「あ、桃乃じゃん」





「あ、歩………」




歩がいた。




顔なんて見たくなかったのに……。




なんでそういうときに限って会ってしまうのだろう。




神様はイジワルだ。