「遠慮なんていらないんですよ?」
一宮くん、私の反応楽しんでる……。
「遠慮なんてしてませんからっ!」
私はシャープペンを持って、解答欄に「還元」と書いた。
答え教えてくれるなら、普通に教えてくれたらいいじゃん!
イジワル………!
「はい、じゃあ次は化学反応式をやりますよ」
「う、うん」
それから化学反応式のやり方を丁寧に教えてくれた。
悔しいけど……やっぱり、教えるのが上手い。
「………ってやるんです。わかりましたか?」
「うん!」
「じゃあここの問題やってみてください」
一宮くんに指さされた問題に取り掛かる。
わ……!スラスラできる……!



