【完】キミとふたり、秘密の場所で。







ほっぺたをふくらませて、次の問題に取り掛かろうと問題集に目を向けた。




………が、再び私の手が止まる。



「どうしたんですか?まさかまたわからないんですか?」




ず、図星です………。
私って本当にバカすぎる……。




「まさかわからないなんて言わないですよね?もし、この問題間違えたらキスしますよ?」




「………っ!」




そ、それだけはヤダ!!!



でも、わかんない……。



どうすれば!?




「こんな簡単な問題なのにわからないフリですか?もしかしてキスしてほしいんですか?」




「ち、違いますっ!」




「お望みどおり、キスしましょうか?」




ニヤッと笑いながら私の手首を掴む。




だ、だ、だ、誰か!!!助けてください!!!