「わ、私は別に助けがなくても点数とれるからいいもん!!!」
「へぇ〜……そのとれた数学の点数が40点ですか」
な………っ!
「な、なんで知ってるの!?ストーカー!変態!」
私、隠してたつもりだったのに!
「たまたま見えただけですよ。僕は自分から白雪さんの点数見れるほど暇じゃないですから」
「う、嘘だ………」
「僕は事実しか言わないですよ?」
クスリと笑う一宮くんに私は大きくため息をついた。
「なにため息ついてるんですか。ただでさえ不幸な顔がさらに不幸で可哀想な顔になりますよ」
なによ、不幸で可哀想な顔って!
女の子に向かって言う言葉!?
「女の子にそんなこと言うなんてひどい!」
「あー、そうでしたね。白雪さんは恋愛小説のような恋愛に憧れているみたいですから、女の子扱いされたいんですね」
あの……女の子ってみんなそういうものだと思うけど……。



